こんにちはマツロウです.
今日は嬉しいニュースが飛び込んできましたので,記事にしてしまいました.

マツロウの居住市松江市で開催される,『国宝松江城マラソン2025』の話題です.

国宝松江城マラソン2025のエントリー数は計4,913人

山陰中央新報デジタルが報じたところによると,『国宝松江城マラソン2025』のエントリー数はフルマラソンが4,597人(定員4,500人),ファンラン316人(同300人)で計4,913人だったとのことです.

よかったです.

フルマラソン・ファンランともに定員充足ですね.また,過去6大会で3番目のエントリー数とのことです.コロナ禍からの回復途中だったとは言え,2022年,2023年大会は大幅に定員割れしていましたから,2024年に続いて2年連続での定員充足は喜ばしいことです.

『国宝松江城マラソン』は2018年が初開催で,2020年・2021年大会はコロナ禍で中止.2025年大会で6回目の若い大会ですから,地道に知名度をあげて末永くランナーに愛される大会であってほしいです.

過去大会のエントリー数

『国宝松江城マラソン』の年度別エントリー数をまとめてみました.ソースは山陰中央新報などの地元メディアや陸連(と思われる)の大会結果報告書です.メディアの過去報道は数字を丸めたりしている場合もあるので1人単位まで正確かどうかわかりませんが,大外しはしていないと思います.

『国宝松江城マラソン』 年度別エントリー数 ( )内は定員 |マツロウ調べ
フルマラソンファンラン
2025年 (R7)4,597 (4,500)316 (300)
2024年 (R6)4,231 (4,100)321 (200)
2023年 (R5)3,570 (4,100)179 (400)
2022年 (R4)3,102 (5,000)
2021年 (R3)コロナ禍により中止
2020年 (R2)
2019年 (R1/H31)5,086 (5,000)
2018年 (H30)5,656 (5,000)

こうしてみると,コロナ禍を境に完全に潮目が変わってしまいましたね.

コロナ禍の中止,コロナ禍後の定員割れを経てようやく,運営が思うような大会規模感に戻りつつあるようにみえます.

2007年の東京マラソン初開催を期に第二次マラソンブームが始まったとされていますが,『国宝松江城マラソン』は2018年からの新参大会.

若干ブームに乗り損なった感がある上に,山陰という知名度の低さや大都市圏からのアクセスの悪さ,新設直後のコロナ禍と,山あり谷ありな運営であることがエントリー数からも見て取れますね.

とはいえ,島根県内唯一の公認フルマラソンであること,”中海・宍道湖・大山圏域”と呼ばれる近隣自治体を含んだ経済圏は山陰最大であること,岡山・広島からも(頑張れば)日帰り圏内ということもあって,需要は底堅いのではないかと思います.関西圏からのアクセスはお隣『鳥取マラソン』に軍配.

2023年から新設されたファンラン部門も開設年こそは苦戦しましたが,その後は知名度も上がって定員充足.フルマラソンは18才以上でなければエントリーできませんがファンランは中学生以上で参加できますから,,ランニング競技の裾野拡大にも一役買っていそうです.

定員4,500人は適正か?

2025年大会は4,500人の定員でしたが,2018年・2019年は定員5000人.どうなんでしょう? 元の5,000人規模,あるいはそれ以上に大会規模を拡大していきたいのでしょうか?

松江市は人口20万人弱の都市で,交通網や宿泊施設のキャパもそこまでないですからインフラ的にも需要的にも大幅な規模拡大は難しいでしょうか.

ちなみに,開催月の12月は出雲地方で言う”神在月”に当たり,冬で気候はいまいちですが一般の観光需要も高い時期です.そんな時期の週末に開催しているので,遠方からのエントリーのハードルはそれなりにあると思います.遠方参加者のブログを見ているとホテルよりもフライトの競争率が激しいようです.

イロイロ考えると,”1,000人増やせるかどうか”というところではないでしょうか?

ランナー目線でいくと大規模大会も魅力的ですが,コンパクトな大会も結構好評だったりします.大規模大会に比べると何をするにも待ち時間が少なくてストレスが少ないようですし,ランナーと運営・ボランティアの距離感も近いので満足度の高い運営がしやすいみたいです.(マツロウは大規模大会未経験なので,Runnetや他のブロガーさんの意見を参考.)

もちろん,”規模の経済”という言葉があるように,ある程度の参加者がいないと運営が成り立たないですから,いい塩梅の定員数が見つかり,継続できるといいですね.超人気の都市型大会であっても補助金などが入っている実情からすると,大規模だから黒字運営できるわけでもなさそうですし.

アクセスの悪さと言えば,東京からの移動手段はほぼ空路に限られる松江・出雲地方.(“サンライズ出雲”というウルトラCはありますが)その玄関口である出雲空港はJALグループのみの乗り入れ.(地方路線だとFDAも.) そんな縁もあるので,JALグループも『国宝松江城マラソン』を応援してくれないでしょうか?

JAL本体ではなくとも,JACとかJ-AIR名義でも駄目ですか? 萩・石見空港と鳥取空港はANAグループのみ乗り入れで,『萩・石見空港マラソン全国大会』も『鳥取マラソン』もANAが協賛企業なんだけどなぁ.協賛金でなくて,マイレージ会員とカード会員向け情報紙・サイトにちょっと記事を入れてくれるだけでも違うと思うんですけどね.虫の良すぎる考えか.(笑)

松江だと鳥取県の米子空港も最寄り空港で,こっちはANAのテリトリーだから難しいのかな?いっそのこと,ANA,JAL,FDAの3社相乗りの大会ということでどうでしょう?

さすがに無理かな?(笑)

ちょっと気になる,実行委員会の分析

ところで,ちょっと気になったのは実行委員会の分析.エントリー数の増加を分析してのコメント.

実行委は、ランニングコーチ兼タレントとして活動する三津家貴也さんがゲストランナーで参加することなどが背景にあるとみている。

国宝松江城マラソンに4913人最終エントリー 過去3番目の多さ 外国人48人も | 山陰中央新報デジタル

ちょっと待って.(汗) 本当に????

Runnetの口コミなどを見ても,ゲストランナーで大会を選ぶ人ってほとんどいないと思いますが….結果的にゲストランナーと交流ができて楽しかった等の意見はもちろんあるでしょうが.

三津家さんのようなランニングインフルエンサーに大会をアピールしてもらうことで,大会の知名度向上につながったとは思います.でも,ランナーが本当に求めているのはそこではないような….

大丈夫かな.(汗)

コレに味をしめて,ゲストランナーに力を入れすぎてイロイロ疎かにならないといいけど.(心配) 『萩・石見空港マラソン全国大会』などはゲストランナーがいなくても,すごく良い大会ですよ.過去にはゲストランナーに力を入れていた時期もあるようですが.

まぁ,『国宝松江城マラソン』は去年は追加募集をしてやっとのことで定員充足.今年は当初募集だけで定員充足ですから,運営側としてホッとしたのはよくわかります.

スポンサーや実行委員会の尽力のおかげ

いずれにせよ,今年も無事にテイン充足したのは運営をはじめ関係各所の努力あってこそ.感謝.

みなさん,ひとまず定員充足おめでとうございます.お疲れ様でした.


この記事はここまでです.
お読みいただきありがとうございました.また,次の記事でお目にかかりましょう.

皆様の充実したランニングライフを願って.
|マツロウ