こんにちは,マツロウです.
この記事では,私が愛用しているランニングアプリ Nike Run Club (NRC)をご紹介します.

Nike Run Club (NRC) とは?

言わずとしれたアメリカのスポーツブランド 『Nike』からリリースされているランニング専用アプリです.日々のランニングを記録してトレーニングの効果を確認したり,自己満足にひったたりすることが出来ます.(笑) 特に後者は大事です.ランニングを続ける大きなモチベーションになります.

詳しい機能の紹介は,公式のほか様々なサイトでされていますので,そちらでどうぞ.

ちなみにNRCでは自分で撮影した写真にランニングデータやロゴを入れた画像を作成する機能もあります.プライベートでラン仲間と共有したり,SNSやブログに発信することでモチベーションの維持につながるなんて使い方もできます.

マツロウが作成した画像.背景は宍道湖と嫁ヶ島の夕景.

NRCのいいところ,改良してほしいところ,微妙なところ

マツロウはNRCをランニングを始めた当初から使用していて,ほぼすべてのランのデータがこのアプリに集約されています.そんなマツロウが完全なる主観で,いいところ,微妙なところ,改良してほしいところを書き出してみました.

▶付きのタイトル部分をクリックすることで,詳細を開閉することができます.

いいところ

無料で誰でも使える

アカウント登録が必要ですが,Nike製品の使用の有無を問わず誰でも無料で使用できます.

オートポーズ機能が秀逸

ロードでランニングをしているとどうしても信号待ちなどの場面が出てきます.このときにわざわざアプリを開いて一時停止ボタンを押すのは面倒ですよね.でもNRCなら,ランニングの中断を検出するとアプリが自動で一時停止し,走り出せば再開してくれます.この機能は秀逸.タイミング的にも不満はないです.私は他にHuawei Healthというアプリを併用していますが,こちらはスマートウォッチのボタンで一時停止/再開を操作するパターン.意外と押し忘れや押せていないことも多く,ストレスを感じます.その点,NRCは優秀です.

シューズの走行距離を管理できる

NRCには保有しているシューズを登録することができ,各ランでどのシューズを使用したか記録することが出来ます.これによって,シューズ別に走行距離を管理することが出来ます.シューズは500~700kmぐらいで買い替えのタイミングと言われています.性能低下は外見からはわかりにくいところですので,数字で管理できるのはありがたいところです.また,中級以上のランナーになると複数のシューズを履き分けるのが主流ですから,なおさらです.Nike以外のシューズも登録できますのでご心配なく.

アウトドアでの距離計測は実用十分

これはスマホのGPS次第かなという部分もありますが,私が使用している限りでは実用十分だと思います.もちろん,ある程度誤差があるのだとは思いますが,特に気になるほどではありません.ちなみにマツロウのスマホはGoogle Pixel 8です.(2025年9月現在)

機能がシンプルで使いやすい

私が使用する機能は,ランの記録とデータの確認です.慣れてしまえば,アプリ自体の構造はシンプルですので操作感等で煩わしさなどの不満を感じることはないと思います.他にも音声ガイドランやトロフィー獲得,SNSとしての機能もありますが,そちらは使っていません.使う機能と使わない機能を自分の中で決めてしまえば,かなりシンプルなアプリとして使用できます.

現在位置をシェアできる

ランニング中の自分の位置情報を他人とシェアできます.普段のランで万が一のアクシデントを想定して家族とシェアしたり,大会/レースで応援してくれる人に自分の接近を把握してもらうためなど,使い方によっては便利な機能です.海外だと犯罪に巻き込まれた場合を想定して,FacebookなどのSNSでシェアする場合もあるようなのでこうした機能はこれからのアプリには必要かもしれません.

微妙なところ

インドアランでの距離の誤差が大きい

アウトドアでは実用十分ですが,インドアでGPSの機能が使えない場合の距離計測は使い物になりません.20%程度の誤差は平気で出してくるので,データとして使えない.まあ,技術的は仕方がないところかとも思いますし,手動で修正出来ますのでトレッドミルの表示を見て修正すれば良いのですが.ただ,手動で修正するとトロフィー獲得機能に加算されなくなるなどのデメリットもあり,アプリの思想として結構疑問なところ.運営側の不手際でDNFにされるみたいな理不尽さを感じる. 私はトロフィー機能は気にしてないので,手動で修正すれば良いのですが地味に面倒(笑)

ガイドランなど一部の機能で俯瞰性が悪い

“機能がシンプルで使いやすい”と矛盾するのですが,ガイドランやトロフィー機能などの一部でアプリ機能の俯瞰性が悪く,何ができるのか,どのぐらいの機能がが利用できるのかなどの把握がしにくいです.私は使っていないので問題ないですが,人によっては不満を感じるかもしれません.

スマートウォッチの専用アプリと機能がかぶる

私はHuaweiのスマートウォッチを利用していて,これには別にアプリが必要です.そして,アプリの機能の多くが重複しています.正直に言うと,一つのアプリに統合したいです.でも,ある程度は仕方がないと思って諦めています.Germinなどの高級GPSウォッチにすればそちらのアプリに統一して,すべて解決するのかもしれません.

アカウントのログアウト頻度が高い

セキュリティ上の理由なのか更新のタイミングなのか,アプリが自動的にアカウントからログアウトすることが度々あります.ランニングを開始しようと思ってアプリを立ち上げると,再ログインを要求されて数分立ち止まることになる.そしてアプリの動作が重い.地味に面倒ですね.

ランニング能力指数,VO2 max,予想タイムなどの機能がない

研究機関などで専門的な機器と分析方法を駆使しない限り,こうした数値はアテになりません.なので,極論を言うとどっちでも良いのですが,ランナーとしてはなんとなくあったほうがうれしい.(笑) 絶対値はアテにならなくても,相対的な変化でトレーニングの効果を感じたりすることも出来ますから,全く無意味というわけでもないですし.まあこれらの数値を算出するには心拍数などのデータが必須でしょうから,スマートウォッチ関連のアプリにお願いという感じでしょうか.私はHuawei Healthアプリの値を使っています.

スマホを持って出る必要がある

スマホアプリなので,基本的にはスマホを持ってランニングに出る必要があります.人によってはこれが面倒かもしれません.ただし,GPSを搭載したGPSウォッチを連携しておけばスマホを持つ必要はないです. でもそうするとGPSウォッチの専用アプリで十分かも.私はもともとランニングにもスマホを持って出ますので,気になりません.というより,スマホを持って出るので高価なGPSウォッチは不要だという結論になっています.

中国メーカ製スマートウォッチなどとは連携できない

皆様もご存知の通り,中国系企業の製品やアプリは情報セキュリティ上の懸念があるとされており,他国(特にアメリカ系)のアプリとの連携が殆どできません.これはNRCに限ったことではないのですが,頭に入れておく必要があります.なので中国系メーカの格安スマートウォッチとは連携できないと思っておいたほうが良いです.

改良してほしいところ

まれにランが終了できずに計測が止められない,データがバグる

半年に一回程度なのですが,ラン終了の操作をしてもアプリがフリーズして正常終了出来ません.そしてそんなときは,ランニング時間の計測が終了できてなくて,バックグラウンドでラン時間の計測がが永遠に行われています.そして,20時間で10kmのランなどという意味のわからないランになる.(苦笑) ただ,フリーズしているのは何となく分かるのでスマホを再起動したり,アプリを強制終了したりなんとかして止める.でも,その間の5分とか10分とかの時間は無駄に加算されるので,やはりデータとしての価値が損なわれることに変わりはない.

まれにGPSトラッキング機能がバグる

スマホのGPS周りの問題なのか,NRC側の問題なのか不明ですが極稀にGPS情報が途絶えて計測できていないことがあります.途絶えた地点から復帰した地点まで走ってないことになってしまうので,距離がおかしくなります.これも発生するのは半年に一回ぐらいかな.

アプリの立ち上がりやランデータの読み込みが遅い

アプリは全体的に動作が重いのですが,過去のランのデータを読み込むのが遅いです.そしてよく,読み込みに失敗する.データを手打ちしている身としてはウザったいですね.NikeはHPも読み込みが遅いですし,全体的にそういうものなのでしょう.

データのエクスポート機能がない

当ブログではランニングデータの公開をしていますが,アプリを見ながら手打ちでデータ入力しています.というのも,データのエクスポート機能が見当たらないからです.APIを利用してデータを引っこ抜いている猛者もいらっしゃるようですが,APIデータ構造も公式に公表されているものではないようですし,ハードル高めです.

スマホを持ち歩く派には使い勝手が良い

高級スマートウォッチ,GPSウォッチを使用している人はそちらのアプリで完結しているでしょうから必要ないと思われますが,ランニングを始めたばかりあるいは高級GPSウォッチはスタイル的には合わないと割り切っている人にはおすすめできるアプリだと思います.特に緊急時の連絡や支払い手段として,ランニングにもスマホを持って出るような方におすすめします.

類似のアプリとして『adidas running』,『ASICS Runkeeper』,『TATTA』などがありますから,インターフェースや使いやすさ,ガイドランの豊富さなどに応じて自分の使いやすいものを選べばランの満足感も上がるのではないでしょうか?

ただし,いろいろなアプリを使い分けるとデータの一元管理ができなくなるので,軸として必ず使うアプリを決めたうえで色々試すのが良いと思います.

マツロウ

ランニングアプリの記録は2,3年後に見直すと自分の辿ってきた道のりが見えて楽しいです.特に旅RUNなど特別なランの記憶は格別です.

QORL (Quality Of Running Life) 向上のために利用してみてはどうでしょうか?


この記事はここまでです.
お読みいただきありがとうございました.また,次の記事でお目にかかりましょう.

皆様の充実したランニングライフを願って.
|マツロウ