このページでは,『国宝松江城マラソン2024』の参加記録をご紹介します.

『出走記① -タイム編』の続きです.このページでは,走りながら感じたことや気になったことなどタイムとは少し異なる面から,レースを振り返りたいと思います.

国宝松江城マラソン2024 出走記一覧
出走記① -タイム編

レースの公式記録とラップタイムなど.レースをどのように進めたかを数字の面から振り返ります.

出走記② -徒然編 前編

レースを時系列を追って振り返ります.メインはレース中の感情の動きやレース/コースの状況をマツロウの主観で振り返ります.

出走記③ -徒然編 後編

徒然編の後編.内容は徒然編前半に準じます.

目次 [ close ]

前日~前半ハーフの記憶

前日受付

『国宝松江城マラソン2024』は前日(or 当日)受付が必要です.私は前日の午後に松江市総合体育館で受付をしました.このあたりは地元民の特権で,すごく楽です.自宅からさっと車で行って,さっと戻ってくることが出来ました.

遠方組は,松江駅前の宿泊であれば駅前から徒歩10分程度の距離です.日帰り圏内の方々向けには当日受付もありますので配慮はされているとは思いますが,受付レスにしていただけると参加者の満足度も上がると思います.宍道湖温泉のホテルに泊まると地味に距離があるかも…

駐車場も向かいの県立プール跡地を利用できましたし,誘導してくれる係の方も多くいらっしゃるので受付そのものはスムーズに進みました.

~会場入り

当日は6:00頃に起床し,少し多めに朝食を摂りました.メニューははっきり覚えていませんが,ご飯と納豆と目玉焼き等だったと思います.バナナやエナジーゼリーを口にしながら妻の運転で松江駅へ向かいます.,会場入りまでの雰囲気を味わいたいので松江駅からは歩いて会場入りしました.駅のセブンイレブンでさらにおにぎりを調達して食べてしまいました.

夜中から朝方に雨が降ったために路面はウェットですが,水が浮くような状況ではなく路面コンディションは悪くないです.気温は少し肌寒いですが想定の範囲内です.天気も山陰の冬特有のドヨンとした感じですが降雨にはならなさそうなので,コンディションは良好です.ランニングアプリ NRCの記録では気温8℃,天気は曇りでした.

駅前から歩いて開場入する同士とおもわれる皆さんについていくような形で,くにびき大橋を渡って松江市総合体育館へ入ります.

~スタートライン整列

『国宝松江城マラソン』のイチオシポイントのひとつは,整列時間まで暖房の効いた屋内で待機できることです.松江市総合体育館のアリーナ内が着替えや荷物預けの場所になっていますので,暖房の効いた温かい室内で着替えやストレッチなどをして過ごすことが出来ます.

広さも十分で場所さえ選べば広々とスペースを使えるので,落ち着いて準備ができます.男性はメインアリーナ,女性はサブアリーナとしっかり別れているので女性も安心です.お手洗いもアリーナ内のお手洗いを使えます.男性だとおすすめはアリーナ2F,3Fです.人が少ないです.2025年はアリーナの長期改装工事が予定されていますが,どうなるのでしょうか?変わらずに利用できると助かるのですが.

~スタートライン

マツロウは申告タイムが5:30:00のため,最後方から2ブロック目のFブロックでのスタート.後方ブロックは割り当てられたスペースに対して,ランナーの数が少なめで落ち着いて過ごすことが出来ました.前方のブロックは混み気味でしたが,それでもギュウギュウということはなかったのではないでしょうか.ブロックで待っている間にもボランティアの方が,ゴミや不用品の回収に積極的に声をかけていただけるので助かりました.

待機時点ではほんの少しだけ雨が落ちるような状況で濡れるほどではありませんでしたが,15分ほど立っているだけで体が冷えてしまい,スタート前の防寒として用意していたゴミ袋を着たままスタートすることにしました.妻と子供が松江駅前で応援してくれると言うので,位置情報のシェアなどスマホとにらめっこ状態になり,体を動かしておくのをすっかり忘れていました.

スタートライン付近ではゲストランナーの猫ひろしさんらがトークで盛り上げていたようですが,ときおり『にゃー』と聞こえたような気がする以外は何を言っているかうっすらとしか聞こえませんでした.聞く気がなかったのもあるかもしれませんが(笑)

~5km

スタートはウェーブスタートではなく一斉スタートです.当然ながら後方組は号砲が聞こえても突っ立ったままです.(笑)号砲ではなく『にゃー』の合図だったような気もします.

グロスタイムは気にしていないのでゆっくり行きます.徐々に前方が動き出して最初は歩きから始まり,スタートライン付近につく頃にはジョグぐらいのスピードまで上がっていきます.公式記録によるとスタートラインまでのタイムロスは2:44でした.

まともなアップをしておらず体も冷えていたので,最初の5kmはアップ代わりにゆっくりと進みます.コースは大手前通りを一直線に西進し,松江城に向かいます.松江城が見え始めたころに右手から救急車がコースを横断する形になりました.ランナーの列も少し薄いタイミングでスピードも上がっていなかったので,スタッフさんの誘導でスムーズに救急車はコースを横断していきました.

救急隊の方も規制を知っていて準備をされていたでしょうし,誘導スタッフの方々もこうした事態に備えていたでしょう.一番準備ができていなかったのはランナー側だったかもしれません.マラソン大会って地元の日常を一部停止することで成り立ってるんですよね.感謝です.

Runnetの口コミでも見るのですが,この『国宝松江城マラソン』の”松江城っぽさ”はこのスタート直後の一瞬なんですよね(苦笑) しかも,松の木やらなんやらでコースから天守が望みにくい….宍道湖大橋川から北進すると天守が正面から見える時間も長いのですが,現コースの南進だと天守を正面から見るには後ろ走りをするしか無い(笑)

城山をぐるっと廻るようなコースだと松江城らしさが出ていいと思いますが,道幅やら規制の難しさがあるのかもしれません.かと言って,『中海マラソン』と名称変更するのもどうかと思いますしね….難しいところです.

松の影で天守見えませんが…
~10km

コースは中心部の喧騒を離れて,のどかな風景に少しずつ変わっていきます.朝酌川を渡って,川沿いの風景と沿道の応援に癒やされながら進みます.体も温まって渋滞も解消され,気持ちよさ全開のランです.ペース的にも想定内.順調です.

ただ,渋滞が解消されたことで周囲のランナーとのスピード差が出始め,狭い空間を縫って追い越しをしなければならないケースが出始めます.顕著だったのは10km地点付近からの高低差30m程度の上り坂区間です.それまで周囲は6’00前後で流れていましたが,上り坂に入ると目に見えてペースが落ちます.そうすると微妙にバラけてない集団の中を走ることになり,”縫う”というほどではないですが,しばしば人を避けながらのランになりました.

疲労的にも良くないですし周囲の方も身構えると思うので,あまり良くありませんでしたね.想定タイムの設定の大事さを思い知りました.反省です.

あと,2023年の口コミで度々見かけるのが道路の”わだち”です.雨が降ると”わだち”に水が溜まるので,実質的にコース幅が狭くなります.2023年はあられも降るような天候だったので顕著だったでしょうが,2024年も朝方に雨が降った影響で水が残ってました.

こればかりはマラソン大会のために整備とはいかないので仕方ないですが,ランナーにとっては細かいストレスですね.

ただ,雨が多い地域,雪が積もる地域は路面コンディションの維持がとにかく難しいです.路面が濡れている時間が長いと舗装下の地面が流動しやすく,”わだち”になりやすいようです. すこしだけ大目に見ていただけると山陰民としては有り難いです.

~15km

10km地点付近で30m程登ったあとはすぐに同じぐらい下り,中海沿いを走ることになります.ここから35km地点付近までは中海沿いでほぼフラットなコースとなり,ランナーがバラけてきたこともあってスピードに乗りやすくなります.

ところが,このあたりは寒いです.10km地点手前ぐらいからなんとなく感じていたのですが,明らかに序盤の市街地よりも寒い.ゴミ袋を脱いだことを後悔したほどです.天気としては曇りが続いていて時折日差しもあるので,どこかで暖かくなることを願って,我慢して走ります.気温が低いことで最も懸念すべきことは,マツロウの場合はお腹の調子です.お腹が冷えると一気に下ります.油断大敵.

雲量が徐々に少なくなってきて遠くにうっすらと大山が見えました.頂上付近は雲がかかって見えませんでしたが,もう少ししたら雲が晴れそうな雰囲気です.レース中に全貌が拝めるチャンスもありそうだなと思いながら進みます.

大山を中海越しに遠望するも山頂が…残念!!!
~20km

無事に折り返し地点を過ぎ,中海に突き出た一本道の道路を通り大根島へ入ります.大根島は中海に浮かぶ島で,その名前の通り古くから大根の名産地です.近年はボタン園で有名です.ちなみに大根島は正式名称です.愛称ではありません.

一方で,この大根島は美保関地区やお隣鳥取県の境港市と松江方面を結ぶ重要な交通ルートでもあります.そんな道が規制されているので,迂回路があるとはいえ大渋滞です.知らずにハマってしまった観光客の方もいらっしゃったようで,ありがたいやら申し訳ないやらでした.

このあたりまでのペースはあまり意識していませんでしたが,最初の5kmをかなりスローにはいったことの自覚はありました.目標のサブ4にはどこかでペースアップが必要です.ただし,あまり真面目に時計は確認してませんんでしたが(笑)

ただ,初マラソンでどこまで行けるか不安もあったので,この時点では意図的なペースアップは見送りました.ただ実際には自然とペースアップしていたようで,序盤5kmでの遅れは取り戻しつつありました.このときはそのことは知らずにいました.

リベンジで大山の全貌を拝むことが出来ました

マツロウ

さて,この記事でのご紹介はここまで.後半ハーフは”徒然編 後編”でご紹介します.

どうなることやら(笑)


この記事はここまでです.
お読みいただきありがとうございました.また,次の記事でお目にかかりましょう.

皆様の充実したランニングライフを願って.
|マツロウ